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四十肩で悩む40代女性〜原因は喉のトラブル

みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。

今回は四十肩に悩むレストラン店長のお話です。

「手を上げる時に右肩が痛みます。四十肩になっているのだと思います。」

それといった原因はなく、いつの日か腕を上げる度に、右肩の関節部に痛みを感じるようになり一年半以上が経ちます。痛みが悪化することはないのですが、左と比較すると右腕の上がり方は可動範囲が狭く、耳に付くところまではあがりません。

特に腕が地面から水平の位置に差しかかる辺りで痛み出し、120°辺りまで痛みは続き、そこを越えると痛みは引きます。これは肩の痛みの特徴的なサインです。約60°〜120°で出る痛みを『有痛弧徴候(ペインフルアークサイン)』と言います。

これはインピンジメント症候群と言って、肩を上げていくとき、ある角度で痛みや引っかかりを感じ、それ以上に挙上できなくなる症状の総称です。悪化するとこわばりや筋力低下なども伴い、夜間痛を訴えることもあります。骨形態の個人差として肩峰がもともと下方に突出している場合や、加齢変化として肩峰下に骨棘ができた場合のほか、投球動作など腕をよく使うスポーツ選手にも発症します。彼女の症状からすると『インピンジメント症候群』ではないかと考えられます。

では四十肩とはどのような病態を言うのでしょうか?

初期症状として、彼女のような動作時のある一定の痛みからスタートして次第に腕を上げることが困難、髪を結べない、下着のホックを止められない、と言った特徴的な運動制限と強い痛みが出てきます。また夜間痛といって、寝ている間に肩に強い痛みが出て目覚めてしまう、その後痛みで眠れないといった症状も出ます。場合によっては肩を動かす筋肉内に石灰沈着(骨化してしまう)をしているケースもあり、この時は激痛を伴います。

彼女の言う肩の痛みは四十肩なのでしょうか?

〜患部に原因がないこともある

順を追って痛みの原因を調べていくと、肩周囲の筋肉の循環が悪くなっており、硬くなっていることがわかりました。これだけでも十分な理由になるのですが、さらに突っ込んでみたところ、喉頭に問題があることがわかりました。喉が疲れていたのです。

その点を尋ねてみると、なんとなく喉に違和感を感じ続けていたそうです。さして気にならず日々生活を送っていたのですが、「まさか喉が肩の痛みの原因になっているとは!」とご本人も驚かれていました。インピンジメント症候群や四十肩ではなっかたわけです。

患部もさることながら、真の原因がその場所にないことがあります。様々な治療やケアをされてもなかなか痛みが取れない経験をされた方もいると思います。どうしても患部に目が行きがちなのですが、そこに至る経緯があります。木を見て森を見て、森を見て木を見ることを繰り返していくと、隠された原因に辿り着きます。まるで宇宙の謎を解いていくかのようです。

〜喉の改善をメインに

体の軸に乱れがあったのでその調整を行い、喉の改善のために「起」を使い施術をしました。直後に右腕を上げてもらったら、全く肩の痛みなく腕の上げ下げができるようになりました。1年半もの間、肩の痛みが継続していたので四十肩?と思い込んでしまう気持ちもわかります。後日ご報告を頂いたのですが、再発は全くしていなし、不思議ですと仰っていました。

怪我など受傷機序がはっきりしているものに関しては患部そのものに原因がありますが、原因もなく突如とした痛みはほぼ患部に原因がないことがほとんどです。体の中には精巧に作られたネットワークがあり、互いに協力し合って生命を維持しています。きっかけが掴めれば、現在の症状も改善に向けて体は全力でその役目を果たしてくれます。みなさまにも、体の素晴らしさをもう一度体感して欲しい、そう願って日々施術に取り組んでいます。

四十肩、五十肩でお悩みの方はお気軽ご相談ください。

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