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突発性難聴を発症した女子中学生〜優しい手技で免疫システムを改善

みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。今回は難治性と言われる突発性難聴に悩む中学1年生のお話です。

自宅での自粛生活中に左耳が突発性難聴に

突然耳が聴こえなくなってしまったら…何が起こったのか?どうして音が聴こえないのか?パニックになります。それまで普通に聴こえていた人の声が聴き取れない、周囲の音が認識できないとなれば、極度の不安に陥ります。

彼女はこの4月から中学1年生になりました。本来ならば新しい学生生活がスタートするはずが、コロナウィルスの影響で自粛生活となり自宅待機の日々を余儀なくされます。5月に入って左耳が突発性難聴になってしまいました。1週間入院して治療を受け、その後は鍼灸を受けながら改善に向けて取り組んでいました。少しは聴力が戻ったのですが、そこからはあまり改善が見られず当研究所を訪れたのです。

生きることに対する意欲が低減

彼女から話を聞くにつれ、メンタルストレスが大きいことがわかります。自粛に入ってから自分の家族に対する態度が悪かった、中1になってからストレスフルだったと彼女は言います。その要因に、生きることに対する意欲がなくなったと語ってくれました。そう思って過ごしていくうちに、突発性難聴になってしまった…

その後、学校が週1回の登校で始まったのですが、彼女は毎日緊張して登校していた、クラスの雰囲気も緊張感があり、みんなもどことなく緊張していたそうです。自粛生活が学生の心と体に影響を及ぼした話は、他の方からもたくさん聞きました。それぞれにいろいろな思いがあったのでしょう。

彼女は、本人にしかわからない心の葛藤があり、毎日辛い思いを抱きながらこの半年を過ごしてきたのです。正直に語ってくれたこと、客観的に自分を見つめることができていたことは、改善に向けてとても大事なことです。自分の症状と向き合い治したいという意志が眼から伺えました。

免疫システムの乱れが左耳に影響

彼女の状態を調べていくと、左耳の内部に感染を起こしていることがわかりました。またそこだけではなく、体内の各所にも微細な感染があり回復を妨げていたのです。私たちの体にはたくさんの菌があり、毎日外側からも多くの菌の影響を受けています。体にとってプラスに働く菌もあれば、ダメージを与える菌もあります。それに対処できるように、免疫システムが発動する仕組みになっていることはみなさんもお解りでしょう。この免疫システムがトラブルを起こし、菌に対処できなくなると、その時に弱っている部分に感染を起こします。

彼女の場合、生きる気力をなくし、人の声を聞く余裕がない精神状態になっていて、体としては「(人の話を)聴きたくない」となっていたのです。そうなると聴力を下げる、場合によっては失うことでその音声から逃れようと自己防衛します。私の施術経験上、突発性難聴を発症する方の多くは耳の良い方、つまり聴覚が優れていて、音声による情報理解が優位な傾向にあります。

耳から入る情報に注力するため、ストレスのかかる内容を聴くにつれ耳が疲弊してしまい、挙げ句の果てには「聴きたくない!」とその機能を使わないようにしてストレスから自分の身を守るようにします。彼女は音楽一家ということもあり、音に対する感性が豊かになる環境で育ったことも一理あると思います。

今回、コロナ禍をきっかけに生きる意欲がなくなりというストレスに苛まされ、人の話を聴く余裕もなくなり、左耳の免疫システムがトラブルを起こし、感染を余儀なくされた結果、突発性難聴を発症したと仮説を立てました。

施術後3週間ほどで日常生活上の音は聞こえるように

原因箇所を特定して優しい手技で免疫システムの改善を行いました。施術後、今まで変化のなかった左耳で人の声が聴きやすくなっていると伝えてくれました!本人も改善を実感したようで、笑顔と元気な表情になりました。その後3週間ほど経過して、聴力を確認すると、それまであった耳鳴りは気にならなくなり、日常生活上の音は普通に聴こえるまで回復していました。

残すは高音域です。King Gnuの新曲「三文小説」の出だしを使い、音声認識ができるかチェックしてみました。施術前は何となく聞こえる程度でしたが、施術後は歌詞を認識できるまでになっていました!まだ完全とは言えませんが、希望の光が見えてきた彼女の表情が柔和になった瞬間が忘れられません。あともう一息。聴力回復に向けて施術を続けます。

突発性難聴後の聴力回復、耳のトラブルでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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