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脳梗塞片麻痺による歩行障害が残る70代男性〜神経機能と血液循環を改善

みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。 

今回は脳梗塞後に右下半身不全麻痺でリハビリ中の、70代男性への施術をご紹介します。

彼は2年半前に心筋梗塞と脳梗塞を立て続けに発症し、心臓カテーテルの手術と脳への処置で一命を取り留めました。心臓・脳共に梗塞を起こしたとなると、かなり危険な状態であったでしょうし、本人曰く「人生が終わった」と思われたそうです。

私の所に訪れる際に、担当の理学療法士の先生が付き添いでいらっしゃいまして、経過を詳しく聞かせていただきました。

「右下肢に麻痺が出ていて、自力で歩くことはできますが、杖や壁を支えにして歩かないとバランスを崩して転倒の危険があります。外出時は介添人が必要で、よほどの予定がない限りは自宅で座って過ごす日々。ベッドからの起き上がりは補助が必要なことが多く、右脚を持ち上げることが困難です。週2回のリハビリを続けているのですが、現状維持がやっとで、ある一定の機能を回復して以来、ほぼ変化のない状態が続いています。」

梗塞による障害の度合いとリハビリの頑張りで、予後が変わってくるのですが、これについてはご本人の意識がとても大事になります。なかなか変化が見られないと、志半ばで諦めてしまったりすることもあります。発症前の元通りの機能に戻らず、後遺症を残すケースもありますが、本人がどのレベルまで回復したいかという気持ちが、その後に大きく関わってきます。

とは言うものの、リハビリも決して楽ではありません。彼は一縷の望みをかけて私を訪ねていらっしゃったので、それに応えられるように尽力しました。さて、彼の不全麻痺は現状で頭打ちなのでしょうか?現在抱える問題の原因を探りました。

重心軸の乱れと糖尿病による血液供給不足の問題

右脚が麻痺しているので重心は簡単に崩れやすいのですが、検査を進めると思いの外、重心軸に乱れがあちこちに見られました。大病や大怪我の後、精神面のトラブルがある時は、重心に乱れを生じていることがほとんどです。元気な方でもいろいろ調べていくと、重心が乱れて簡単に姿勢が崩れてしまう方もかなりいます。

どんな姿勢においても、重心が適切に働くように体は調整をしていきます。しかし、その部分が誤作動をしてしまうと体に余計な負担がかかります。彼の場合、右脚に麻痺があるにしても立つことができるのですから、重心を取ってバランスよく姿勢を保つように体は適宜微調整をしているのですが、その調節がうまくいってない状態になっていました。

もう一つ問題があって、基礎疾患に糖尿病がありました。糖尿病は血管を脆くさせる症状が出るため、あちこちの血管状態が悪く循環トラブルを起こします。彼の場合、脳梗塞は改善したものの、脳の血管に脆いところがあり、血液供給に問題を残していました。細胞に血液が適切に届いていないとなると、脳細胞の回復にも支障をきたします。そうなると、もっと改善が見込めるところが現状で止まりかねないと予測が立ちます。

起通解流整体をフル活用し神経機能と血液循環を改善

まず重心の問題を「起」の手技を使って安定かつ機能するように調整しました。直後にチェックすると、負荷をかけても動じないくらいビシッと立てるように変わりました。続けて「通」「解」「流」の3つの手技により、神経機能を上げ、血液循環を調整をして施術を終えました。

関連リンク:起通解流整体

施術後、右脚はスッと持ち上がるようになり、自力で立ち上がりました。そして杖や補助無しでスッスッと歩き出したのです。本人は久しぶりの感覚に何往復もしていました。理学療法士の先生は驚かれた様子で、日頃経過を見ているだけに、明らかに違って機能が上がっていることを、目の前で確認したのです。

10日後にお嬢様からご報告があり、立ち上がりや歩行は元より、階段も一人で支えなく上り降りできるようになったそうです。理学療法士の先生からも「確実に機能が上がっています!」と言われ、「側で世話をする母親がとても喜んでいます」と仰っていました。

脳梗塞後の患者さんの施術に当たる機会は多いです。二人三脚で地道に施術を続けていくことで、機能が向上することを目の当たりにしています。「これができるようになりたい!」という目標と強い意志があれば成せるのだと実感しています。出来なかった動作ができるようになったり、介護の手が離れるようになったりした時は、とても嬉しい気持ちでいっぱいになります。

脳梗塞後の麻痺や機能障害を改善されたい方、また介護されている方もその心の内を私にお話いただければ幸いです。お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

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