両手母指の違和感に悩む50代女性〜原因は尺骨神経トラブルによる過緊張
みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。
先日、両手の親指の付け根(水掻き部分)が違和感で気になっている50代の女性が来所されました。
手で数字の「4」を作る形にすると、その部分が不快で仕方がなく、パーにすると痛いけど気持ち良いと仰います。時折その症状は出ていたのですが、今回は不快度が高く、いてもたってもいられない気分になったそうです。
お話と動きから、母指内転筋(水かきの根元にある筋肉)のトラブル?と疑ったのですが、果たしてそうなのでしょうか?
尺骨神経のトラブル!
患部を触ってみると筋肉が硬くなっていて、押すと痛みを感じる状態。やはり母指内転筋が過緊張していました。 では、なぜ過緊張したか?です。
神経に問題がありました。
母指内転筋は尺骨神経*の支配下にあります。この神経からの伝達で機能し、親指を手のひら側に動かします。彼女の場合、尺骨神経の活動レベルがある事が原因で下がっていたのです。
尺骨神経 *・・・手のひらを上にしたときに、手首と肘の間の前腕内側にある太い方の骨の傍を走る神経組織です。
乳がんの既往歴
5年前に乳がんになり、手術・放射線・抗がん剤・ホルモン治療を受けていました。現在経過観察は継続していますが、ヨガ・サーフィン・旅行など元気にアクティブに過ごされています。
先述の尺骨神経にこの時のお薬の影響が残っていたのです。がん患者さんの施術にあたる時、お薬の影響の多大さを痛感します。それだけ細胞はダメージを受けるわけです。
彼女も数年間、お薬による治療を受けていたので、そのダメージが尺骨神経に残っていたのです。時間の経過と共に、その方の免疫で修復がかかり、元に戻っていくのですが、これは個人差があります。
私がみる限り、神経症状を残される方が多いです。体が回復して正常に機能し始めると、特に悪いところを体が主張し始めます。その時、痛みや不調を善と取るか、悪と取るかです。
当然、「善」です!
感覚器を介して状態の変化、改善点を素直に知らせてきます。どう対処したらいいの?ですよね。それは、「体と向き合うこと」。 真剣に向き合えば、何かしらの答えが見えてきます。
手技により神経を通りをよくする!
起通解流整体を施し、神経の通りを良くしました。
「違和感がない!普通に動かせます。」
お水をたっぷり飲むことをお伝えして今回は終了です。余談ですが、季節柄、乾燥がきつく体が水分不足になっている方がほとんどです。30分おきにお湯を一口飲んで乾きを潤すことをオススメします!風邪予防にもなりますよ^ ^
手指の痛み・こわばり、抗がん剤治療後の副作用でお悩みの方はお気軽にご相談ください。