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体に出る睡眠の質のサイン〜後頭部のむくみをチェック

みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。

今回は『睡眠状態が体のある部分にサインとして現れる』ことについてお話します。前回は「弛むから寝る」ということについてお伝えしました。

https://koriken.tokyo/wp/archives/5223

布団に入ったら知らず知らずのうちに眠ってた!なんていう睡眠を毎日取りたいものです。しかし約3割の方が何かしらの睡眠トラブルがあるという現状を見逃す訳にはいきません。自分でも睡眠の良し悪しが確認できたら改善の手立てを打てますよね。私の施術経験上、みなさんでも簡単にチェックできる方法があるのです。

簡単チェック法~後頭部のむくみを見る

前回の記事の最後に「良い睡眠が取れているかどうかは患者さんのある場所を見て・触れると確認できます」と書きました。その「ある場所」とは…後頭部です。睡眠の質が悪いと後頭部にむくみが生じています。ご自身の手で鼻をつまむような感じで『後頭部の首に近い皮膚』をつまんでみます。むにゅっとした感覚があったら睡眠状態はあまり良くないと言えるでしょう。

また、他の人に見てもらってわかる方法もあります。後頭骨の位置です。首の後ろに沿って親指を平行にして上に持ち上げていくと後頭骨の下側に当たります。その時の左右の親指の位置を確認します。左右差がある、つまりズレていたら睡眠状態は良くないです。この後頭部の浮腫とズレは大概セットで現れます。ぜひご家族や友人とチェックしてみてください。

後頭部に不具合があると枕へのあたりも悪くなる

これは私の見解ですが、後頭部がむくんだりズレたりしていると枕への当たりも良くないです。頭を枕に快適に置いて置けないとでも言いましょうか…

例えば、場所が変わると寝付けないという話はよく聞きますし、経験もあるでしょう。布団やベッドで横になっても落ち着かない感じ。右を向いたり左を向いたりしょっちゅう寝返りを打ってしまう。結局寝たのか寝てないのかみたいなよくわからない状態。いつもと違う寝具の硬さや重みに対して体がうまく適応できずになっています。そんな環境での睡眠は疲れも取れにくく寝起きはしんどいですよね。

日々慣れ親しんだ枕でも、後頭部の状態が良くないと同じような体の感覚になっています。つまり自分の体が普段使っている枕に合わないのです。確かに枕を変えることが必要な場合もあります。ただ、多くの患者さんを見ていると自分の体の状態が不具合を生じていることが大半です。

枕から頭が落ちていることが多い、朝から首がだるい、よく夢を見る(しかも嫌な夢)、寝起きが悪いなどといったことが当てはまる方は一度後頭部をチェックされると良いです。睡眠の質が良い方は、つまめませんしズレていません。

後頭部がむくむ理由は背骨の硬さ

様々な原因はありますが、主には背骨が硬くなっていることが見られます。後頭骨は背骨の一番上、第1頚椎と関節をなし繋がっています。背骨はそこから腰まで節をなして繋がり連動しているので、どこかの背骨の硬さもやがては他の背骨にも影響をしてきます。背骨の硬さが周囲の筋肉をこわばらせ、首の筋肉を引っ張ったり硬くしてきます。後頭部には首肩周りの主要な筋肉が付着するため、後頭骨を引っ張ってきます。硬くなれば循環も低下するのでむくみも出やすくなります。

ですから、弛むから寝るというのは睡眠の質にとって実に大切なことなのです。寝る前にゆるめのストレッチをして背骨のこわばりを取っておくと良いです。良く眠れた〜という日にぜひ後頭部をチェックしてみてください。むくみとズレが無くなっていればOKです。

施術で原因を取り睡眠の質を上げる

原因の一つとして背骨の硬さを挙げましたが、他にも隠れた原因は多々あります。施術をすると、患者さんから「良く眠れた!」「夜起きていられなかった〜」といったお声をいただきます。体が弛む状態に導くことで、睡眠の質を大方改善できます。正直申しまして、なかなか改善しないケースもあります。その場合は多角的な視点で様々な角度からアプローチをかけて改善へと導いていきます。

先ずは弛む体を目指す。そして毎日気持ちよい目覚めで良い1日を過ごしたいものです。睡眠トラブルでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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