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鎖骨の痛みに悩む60代女性〜骨盤の歪み・恥骨のズレの調整と歩行指導

みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。

今回は、右鎖骨が何かの折に痛む60代の女性への施術をご紹介します。

数ヶ月前から断続的に右鎖骨周辺に痛み

「数ヶ月前から断続的に肩に近い右鎖骨周辺が重く痛くなり、とても気になるし不快です。動かすから痛い訳でもなく、これと言って原因は見当たらず、何とももどかしい気持ちになります。」

鎖骨周囲のトラブルですと、骨なのか?筋肉なのか?関節なのか?それとも何か疾患でもあるのか?などなど思いを巡らせます。数ヶ月も続くとなると、患部は慢性化していると考えられますし、痛みの原因も複雑そうに感じてしまいます。日常生活を送る分には問題はなく、いろいろな角度に肩や腕を動かしても痛みは誘発できません。ただ患部を押すと痛みはあるようです。何が原因になっているのか調べます。

鎖骨下筋と足底筋に問題あり

患部の場所から鎖骨の下縁に沿ってある鎖骨下筋にトラブルが発生していました。筋肉の状態がよろしくないのです。硬くなり血液循環が悪い感じです。そこだけの問題なのか調べを進めると、右恥骨が上方へズレていることがわかりました。恥骨と鎖骨は関連性があるので、骨盤のズレから鎖骨に問題が発生することがあります。さらに、恥骨をズラしている原因がありました。それは足の裏にある足底筋で、右の小指(第5趾)側にキズが入っている状態です。これは歩行パターンに要因がありそうです。

実際に歩いてもらうと、つま先を外に向けて足を出す癖がありました。いわゆるガニ股です。そうなると足の外側荷重が強くなり、小指側に負担にがかかってきます。骨盤を見るとお尻が下がり、後ろに傾くので恥骨側が上がった形になります。恥骨が上方にズレていたのはそのためです。骨盤の歪みからバランスが崩れて鎖骨に負担をかける結果となりました。

歩行指導による改善

患部が回復するように優しい手技で施術をしました。患部を押しても痛みはなく、肩がストンと落ちてスッとした姿勢に変わったので、歩行指導をして強化です。ガニ股を治そうとする時、ついつい足のつま先を真っ直ぐにしようとします。気を付けなければならないのは、つま先だけ意識し過ぎるあまりに、膝下や大腿部の動作の方向性を無視してしまうことです。その運動方向ですと大腿部と下腿部にねじれが生じてしまい膝を痛めてしまう方がいらっしゃいます。

そうならないように、先ずば大腿部を真っ直ぐ前に出すことから始めていきます。膝から下はリラックスした状態にして自然に前に振れていくイメージです。実際に歩いてもらい練習をしました。適切に力が入りやすく歩きやすくなったこと、姿勢良く維持できるようになったこと。改善へのスイッチが入りました。

歩行は基本の運動です

2度目の緊急事態宣言が発令したため、外出する頻度が減ってしまった方も多いはず。座りっぱなしの時間が増え、歩くと言っても家の中か近所くらいになってしまうと、運動量も格段と落ちます。

歩行は運動の基本中の基本です。家の中でも近所でも、歩く機会があったら歩行パターンを意識してみてください。意識するだけでも運動効果に違いが出てきます。足の感覚、膝の方向や角度、股関節の振り幅、骨盤の動き、上半身の連動性など意識する場所を変えながら歩行を楽しんでくださいね。

体の痛みでお悩みの方はお気軽にご相談ください!

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