1. HOME
  2. ブログ
  3. 施術実績紹介
  4. うつ状態にお悩みの20代男性〜神経とホルモンの機能を調整し脳機能を回復

うつ状態にお悩みの20代男性〜神経とホルモンの機能を調整し脳機能を回復

みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。

今回はある出来事がきっかけで、うつ状態になった20代男性への施術をご紹介します。

精神的ショック以降不定愁訴を発症

最初にお会いした時に彼の眼に輝きが失われていました。うつ状態になっている人の眼は曇って見えます。正に「目は口ほどにものを言う」ですね。おそらく相当な精神的なダメージがあったのではないか?と推測してしまいます。

彼の症状を聞くと、腰痛が続き、原因不明の発疹、風邪気味の状態、頭痛がするなどの不定愁訴を訴えます。また頭が回らず、電車で行き先と逆方向に乗ってしまいしばらくしてから気付くことが何度もあると仰います。もはや頭と体がうまく機能していない状態に陥っています。その状況から抜け出したい思いで私のところに訪れてきました。

そもそもそのような状態に至った経緯を聞くと、ご自身の事業で大きな裏切りがあり、今までに経験したことのない精神的苦痛を受けたとのことでした。人間関係のトラブルです。お話を聞いていて身に詰まる思いになりました。

初めて受ける精神的なダメージですと、ショックとして頭と体に大きな負担をかけてきます。そのストレスで頭はいっぱいになり、やがて体に症状としてその辛さを表してきます。かかるストレスの大きさが自分の受け皿を超越してくると、体は「そのストレスは限界を超えているよ!」「一時的に機能を落とすよ。」とストレスに対応するための手段を講じてきます。では、彼の体にどのような影響があって症状が出ているのでしょうか?

精神的ダメージにより脳の機能が下がった状態

今回の症状のきっかけは精神的なダメージ(ショック)なのですが、その負荷が頭に影響をしていました。調べたところ、左側頭葉にある聴覚野・下垂体・延髄の3箇所に負担をかけていたのです。

聴覚野ですが、聞くことに関わる中枢ですから音声情報を処理する要です。コミュニケーションの主体は会話にあるので、嫌な言葉を聞き続けているとその部分に負荷がかかります。「もう聞きたくない!」と耳を塞ぎたい気持ちになったことはありませんか?そんな時はこの聴覚野がかなり疲労している状態です。

ストレスがかかるとホルモン(内分泌系)が相当頑張ります。ホルモンをコントロールしている主要な部位の一つに『下垂体』があります。ストレスがかかると、副腎からそのストレスに対抗するためのホルモンが出ます。「ストレスがかかっているからホルモン出して!」と副腎に指示を出すように働くのが下垂体です。ストレス度合いが強いと下垂体は働き続けることになるので疲れてしまいます。

延髄ですが、ここは自律神経機能や運動機能と大きく関与する部位です。頭と体の橋渡し的な存在で、様々な身体活動が延髄を介して行われます。ですから延髄の機能が下がってしまうと体の各所に症状が現れてきます。彼の場合、精神的なショックから神経とホルモンの機能が下がってしまい上記のような症状を出して体を守ろうとしていたのです。

神経とホルモンの機能回復が主眼

起通解流整体の「起」と「通」をメインに神経とホルモンの調整を行いました。施術後はスッキリした感じが得られたようです。

関連リンク:起通解流整体

精神的なショックを与えた問題はまだ解決していないので体への負担はまだ続きますが、少し向き合う力が出そうだと仰っていました。1週間様子を見てもらい、再度お越しいただくようにお伝えして施術を終えました。

1週間後にお会いしてお話を聞いたところ、「無気力感はたまに出るものの、電車の乗り間違えはなくなり、頭が回り出してアイデアが出るようになりました!」と元気が出てきた様子にホッと胸を撫で下ろしました☺️。眼の輝きも戻りつつありました。

自身に「無理していない?」と問いかけてみてください

今までに経験をしたことがないストレスがかかってきた際、私たちの体は対抗し乗り越えるために全力で力を出してきます。全てはその人個人の生命を守るために働きます。日々少しずつかかるストレスもあれば、予想だにしないストレスが降りかかってくることも人生にはあるでしょう。大小問わず、体は私たちの体を守り、人生を全うするように休むことなく働いています。

問題の渦中にある時は自分の体をと向き合うことは難しいかもしれません。ほんの僅かな時間でいいのです。一歩引いて自分を見つめて「無理していない?」と問いかけてみてください。きっと何かに気づかせてくれるでしょう。良い一日をお過ごしください。

ストレスからくる体の症状でお悩みの方はご相談ください。お役に立てることがあるかもしれません。

関連記事