産後から腰痛に悩む40代女性〜原因は子宮の位置
みなさん、こんばんは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。
今回は産後腰痛のお話をします。
彼女は産後10ヶ月の赤ちゃんがいます。産後から少しずつ腰痛が出始め、立ち上がりや起き上がりの時は腰に痛みが生じる、台所作業など長い時間立っていると痛くてしかたなかったそうです。
それがここ数日、腰が痛くて眠れない状態になってしまい、当然抱っこするのもかなり痛みますので子育てにも影響が出てしまいます。
脚の痺れや排泄障害はなく、抱き上げる時に痛めたなどの原因もないため、なんでこんなにひどくなったの?と困惑されていました。
育児中の母親の負担は相当なものです。昼夜関係なく子供の活動に合わせて世話をするので、心身共に疲れが溜まってくるのは当然です。それでも母親の体はそれに耐え得るようになっていて、母親の強さ・偉大さを感じずにはいられません。
眠れないほどの腰痛はいったいどこに原因があるのでしょうか?
〜子宮の位置に問題が…
出産と同時にそれまで大きくなっていた子宮が縮むのですが、一気に妊娠前の子宮の状態へと戻る訳ではありません。徐々に時間をかけて元に戻っていきます。
また自然分娩ですと胎児が参道を通過していく時に骨盤に物凄い負荷がかかるので、骨盤全体が大きくダメージを受けます。私の感覚ではグラグラなイメージです。
骨盤は不安定で子宮は緩んだ状態で赤ちゃんの負荷がかかり続けるので、産後にきちんとケアをしていないと骨盤やその中の臓器の位置関係が乱れが生じてしまいます。
ましてやそのまま安定しまったら、のちのち不具合が出るようになり、腰痛や排泄トラブル、情緒不安定などといった症状に見舞われることにもなりかねません。
彼女の場合、子宮が本来あるべき位置より後方にズレていました。内臓の位置異常があると重心の位置も変わってしまい、筋肉の使い方にも影響が出てきます。
「産後1か月は水に触るな」という言われがありように、出産でダメージを受けた骨盤や子宮を元に戻していくには、家事などの生活動作を控え目にして産後ゆっくりと過ごす必要もあるのです。
〜子宮の位置を戻し、重心を安定させる
軽いタッチの手技を使い、子宮のズレを本来の位置に戻し、体の重心を整えるアプローチをしました。
施術後いろいろな動作をしてもらいました。
- 立ち上がり→痛み無し
- 起き上がり→痛み無し
- 寝返り→痛み無し
- 前屈後屈→痛み無し
- 抱っこ→痛み無し
- 台所作業の姿勢→痛み無し
現時点で痛みが無い状況でも、子育てによる負担は日々かかるので、経過観察をしていきましょうとお伝えして施術を終えました。
眠れないほどの痛みだったので、笑顔が出て安心したご様子でした。
〜産後のケアの大切さ
産後の症状として、腰痛を始め、坐骨神経痛・骨盤の痛み・股関節痛・尿もれ・子宮脱・便秘・浮腫・帝王切開後の腹部の痛み・呼吸器のトラブル・情緒不安定(うつなど)と、様々な症状の施術をしてきました。
赤ちゃんを最優先に考えた生活を送ることは当然なのですが、置かれている環境によっては、全く母親が休みを取れないケースもあります。赤ちゃんのお世話だけでなく、ご自身の体のお世話にも目を向けてあげてくださいね😌
たまには家族の協力も得て、出産で頑張った体をケアしてご褒美をあげると回復も順調に進んでいきますよ☺️
産後の腰痛やケアでお悩みの方はお気軽にご相談ください。