腰痛と大腿後面の痛みが出た50代男性〜膀胱のズレと眼球運動の不具合
みなさん、こんばんわ!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。
2日前の晩に寝ていたら突然、左腰〜仙骨〜左大腿後面が重く痛み出した男性への施術をご紹介します。
彼は合気道をし、自転車によく乗り、ウォーキングを毎日行う運動習慣のある方です。ここ数ヶ月、仕事が忙しくて運動出来ず、数週間前から少しずつ習慣を戻していました。
そんな矢先に、夜寝ていて突然仙骨辺りから違和感が生じて、痛みへと変わり、腰から大腿まで痛みと違和感が波及したのです。仙骨の左側を押さえながら、不快な面持ちで症状を訴えていました。
ギクっとくる痛みも辛く嫌ですが、鈍く持続的に痛いのも常に気になり嫌なものです。
腰から大腿にかけての動作をしてもらいましたが、なんともぎこちなくスッキリしない感じです。運動量を増やしたのが原因かな?と本人は言っておりましたが、果たしてそれが原因なのか調べてみました。
疲れが影響し膀胱がズレていた!
先ずわかったのが膀胱。左側へズレていたのです。それまでの激務から疲れが膀胱に影響して位置異常を起こしたのです。わずかな内臓の位置のズレでも、体のバランスは崩れて、重心の位置が変わります。この場合、左側にズレていたので、やや左荷重が強い状態です。
その結果、左仙骨にある仙腸関節の靭帯に負担がかかり、循環障害を起こしていることもわかりました。
仙腸関節の靭帯に栄養と酸素が行きづらくなっているため、硬くなり関節機能が下がり骨盤周囲の運動機能が低下したのです。これが仙骨部が痛むきっかけになりました。
左坐骨神経のカルシウム代謝が減少
次に、左坐骨神経のカルシウム代謝が下がっており、その原因に副甲状腺が関与していました。
副甲状腺は血中カルシウム濃度を上げるホルモンを分泌します。彼の場合、このホルモンの機能がやや下がっていたところに、左骨盤部の機能が低下傾向にあったため、そこにある坐骨神経にカルシウムが届きづらくなっていたようです。カルシウムは神経伝達に必要な物質ですから、不具合を生じるのもわかります。
それだけではない!眼球運動の影響
調べていく中で、眼の影響が気になりました。眼の動きを確認すると左眼が左斜め下に動かしづらいことが判明。繰り返し確認してもらいましたが、やはり同じでした。
眼球を動かす筋肉の機能が低下が原因でした。動作よりも先に眼球が行きたい方向を向きます。一瞬の遅れでもバランスを崩しやすいため、彼の眼の制限方向から左のバランスが崩れやすく、左腰から大腿にかけて負担がかかっていたのです。
手技と運動の組み合わせで施術
膀胱の位置異常とカルシウム代謝を優しい手技で調整し、眼球運動の体操を行なって施術は終了です。
「しっかり立てています!痛み、違和感がなくなりました!合気道の稽古も思う存分できます。」
思わぬところに原因があるものです。痛みや違和感があるとその場所に原因を探してしまい、本当の原因箇所を見落としてしまいます。
体の回復には根本に迫ることが大事ですね^ ^
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