ゴルフによる腰痛の仕組みと原因・対処法
みなさんこんにちは。
寒波がやってきて寒い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日はゴルフで起こりやすい腰痛についてのお話です。
ゴルフで起こりやすい腰痛のしくみと原因
ゴルフをする方で多いのは回旋型腰痛(腰をひねると痛みが出る)です。
腰椎(腰の骨)はもともと回旋の可動域が狭く、全部で5度程度しかひねらないのです。
腰をひねる動作は腰だけでなく股関節や胸椎が密接にかかわってきます。
また体幹を大きくひねるためには腹圧もかかわってきます。
腹圧を高めることで体幹の回旋方向での可動域が上がっていきます。
ゴルフのスイングは骨盤を前傾させ股関節の可動域が落ちた状態で腰をひねりますので、腰椎にはかなりの負担がかかります。
さらにスイングフォームがくずれ、最後に胸が開くような姿勢になってしまうとより一層腰に負担をかけることになってしまいます。
1回のスイングで腰にかかる圧縮力は体重の8倍といわてれいますので、スイングのたびにかかるこのストレスをいかに耐えられるようにするかが重要になってきます。
以上をまとめると回旋型腰痛の原因は次のようになります。
・股関節の動きの悪さ
・胸椎の可動域の狭さ
・体幹の筋力不足
・間違ったスイングフォーム
では次は各原因の対処法を説明していきます。
① 股関節の動きの悪さ
股関節はもともととてもよく動く関節ですが、成長の過程で二足歩行になることで可動域が低下していきます。
特に普段立ちっぱなしや座りっぱなしなど一定の姿勢をし続けることが多い方は硬くなりやすい傾向にあります。
股関節の動きを広げるにはもも回りやお尻・鼠径部の筋肉を緩めてから関節運動の再教育を行います。
セルフケアとしては仰向けで寝た状態で股関節をゆっくり大きく回しましょう。
② 胸椎の可動域の狭さ
胸椎の動きは腹筋・背筋・胸筋の柔らかさと、肋骨・鎖骨がかかわっていきます。
肋骨・鎖骨は自分で調整をするのは少し難しいので、無理はせずパーソナルでストレッチやほぐしを行うようにしましょう。
③ 体幹の筋力不足
体幹の筋力が不足してしまうとスイングの際に体がブレて必要以上に体に負担がかかってしまいます。
体幹のトレーニングについては過去のブログでも紹介していますのでご覧ください。
④ 間違ったスイングフォーム
基本的なことではおりますが人にみてもらったり、スイングフォームを映像で残しながら確認することをお勧めします。
スイングでのポイントは各関節の可動性・体幹の安定性・筋力・瞬発的なパワー・同じ動作を続ける持久力・バランス能力などがあげられます。
以上の事が密接に関係しあって初めて理想的なスイングフォームを習得することができます。
ゴルフでの腰痛はゴルフだけが原因とは限りません。
日常生活での体のゆがみがゴルフによって痛みとなる場合もありますので、まずは日常生活の見直しから始めましょう。
セルフケアだけで症状を改善することも不可能ではないですが、効率よく安全に改善していくためにまずはお気軽にご相談ください。