首痛&頭痛にお悩みの40代男性〜体の使い方による緊張をほぐし痛みを解消
みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。
今回は、首と頭の痛みにお悩みの40代男性への施術をご紹介します。
首の付け根の痛みと合わせて頭痛まで引き起こしている状態
「左の頭と首の境目辺りが硬くなっていて痛みます。ここ数日頭痛もあり、何とかしたくて連絡しました。」
在宅ワークの影響でしょうか。職場での活動量が減り、家で仕事をするとなると運動量がどうしても減ってしまいます。在宅ワーク中心の方のお話を聞いていると、家だけに時間に関係なく仕事をしてしまう、オンライン会議の連続で休む間が以前より無くなっている、出勤がないので完全な運動不足などのお声が多数あります。
彼も運動不足は認めていました。そうなると筋肉も硬くなりやすいし、低下もしてきますからコリや痛みは出やすくなります。先ず体の状態を調べてみました。
体のあちこちがカチカチになっていました
首の付け根の硬さに左右差があり、左側はまるでビーフジャーキーを触っているかのように硬く縮んでいました。両腕を上げてもらったところ、左側は右より上がりづらい状態になっています。背中の筋肉は全体的に張っていて動きづらそうです。下半身を確認すると、骨盤もズレていて左脚が短くなっていいます。全体的に硬くなっているので、これはしんどいです。ここまでカチカチになった原因は何だったのでしょうか?
無意識による体の使い方に起因
最近になって右耳の聴力が落ちていると語ってくれました。基礎疾患の影響で右耳の機能が下がってしまったのです。聴力に左右差が生じるとある動作が観察されます。それは、聴こえる側の耳を声が聴こえる方向に少し向けることです。相手との会話において、聞き間違えや聞き逃しを極力避けるために、集音しやすい角度に首を回して聴く動きが入ります。
彼の場合、よく聴こえる左耳を主に使って音声情報を取得しようとするため、やや右側に顔を向けて左耳を相手側に向けようと無意識に動かすのです。その動作の繰り返しによって左首付け根の細かい筋肉を使ってその姿勢を維持するので、いつも以上にその筋肉を使うことになります。また、音声を拾うために左耳に集中するので左耳の聴覚に関する神経に疲れが出ることで、脳神経にも負担がかかってきます。
首の付け根から脳に向かう大事な動脈があり、筋肉の緊張で血行不良を起こすとなると、脳への酸素と栄養供給が低下するため頭痛も起きやすいです。
全体と部分の両側面から施術する
軽いタッチの手技で、左耳の聴覚に関する神経の緊張と血行不良を取り除きました。それだけでも首のコリが半減し、骨盤のズレと脚長差も改善しました。全体的な体の硬さが残るので、起通解流整体で解消しました。
施術後、カチカチだった体は弾力性を取り戻しフワフワになり、スッキリした〜!と仰いました。頭痛もすっかりなくなり、顔色良くお帰りになりました☺️
木を見て森を見ずと言いますが、痛みなどの症状が出るとその部分(木)に意識が行きがちです。渦中にある本人にとっては全体(森)を俯瞰して見る余裕はないのもわかります。
施術する側は木も見て森も見ることが大切で、部分→全体、全体→部分を常に繰り返し見ながらアプローチしていきます。
思わぬところに原因が!ということは良くあります。小さな症状でも実は別なところでは大事になっていることもなきにしもあらず。早めの対処と改善の意識を持つことが必要ですね。
首の痛みや肩こりを解消したい!という方はお気軽にご相談ください。