子供を抱き上げてぎっくり腰の20代男性〜原因は過去の腰痛
みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。
今回は育児中に起きてしまったギックリ腰のお話です。
「あぐらの姿勢で子供を抱き上げた瞬間、腰にビリッ💥ときてしまって…」
小さいお子様を育てている親御さんにはあるあるなギックリ腰。子供はそんなことはつゆ知らず、抱っこしてと求めてくるため、腰痛がある時は冷汗ものです💦
腰を痛めて以降、前屈が困難で動作の度に痛みが伴います。特に股関節を曲げた状態で動かそうとすると強い痛みが発生し、左脚に痺れも出てきたので日常生活に支障をきたします。
彼はピラティスのインストラクターをしていて、生徒さん達にインストラクションするのも大変なのでかなりお困りのご様子でした。
筋肉の使い方のプロフェッショナルと言えども痛める時はあります。特に0〜3才くらいまでは寝かしつけやオムツの交換など前屈みや抱っこの機会はとても多いですし、中途半端な姿勢を強いられ回数と時間も増えるため、徐々に腰に疲労が蓄積してきます。
育児に積極的に参加されるお父様も増えてきているので、ギックリ腰を扱う件数も自ずと増えています。
さて、彼の腰がギックリ腰に至るまでになった経緯と原因はどこにあったのでしょうか?
〜学生時代に初めて腰痛に。。。
腰痛の患者さんを診るときに初めて腰痛を経験した時のことを詳しく聞きます。年齢によって注目する内容が違ったり、発症の原因に現在の腰痛の手がかりがあったりします。
彼の場合、中学生の時に腰痛で悩まされたことがありました。野球部でキャッチャーをしていて、当時腰痛でコルセットをしていたそうです。それ以降、疲れたりすると腰痛を発症しやすく、時には曲げられないくらいにもなるとのこと。5年前にも痛め、昨年末にも腰椎を損傷し、今回のギックリ腰の1ヶ月前にもトレーニングで腰を痛めたとも仰っていました。
結構な腰痛持ちです💦
腰痛を繰り返す人はたくさんいます。過去のデータでは、腰痛を発症した人の80%が1年以内に再発するとも言われてます。それだけ腰痛は再発率が高いということです。
腰痛を繰り返し経験している人も多いのではないでしょうか。。。私もこの仕事に就いてギックリ腰を経験し、それ以来たま〜に腰痛でつらい思いをすることがあります😅
一度の腰痛侮る事勿れです。
〜過去の腰痛が今の腰痛を引き起こす
骨、関節、筋肉と彼はいろいろなところが傷だらけでした😣
どんな症状でもそうなのですが、腰痛にも回復パターンがあります。おおよそのパターンでいくと、3週間くらいするとほぼ痛みが取れていき、あとは日常生活を送る中で徐々に機能を取り戻して、気にならない状態となります。ほとんどの方はそこで腰痛は治った!と放置です😅
しかし、ここからが大事なのです。強化が必要です。これができているかいないかでその後が大きく違ってきます。治り切らないまま生活していて、疲れや大きな負荷がかかるなどの折にまた痛めてしまうのです。
彼もそうでした😭深い部分に修復されていない過去の傷がたくさんありました。回復パターンに乗っておらず今まで傷を残したままだったのです。当然その部分は弱く悲鳴をあげやすい。過去の損傷部分をかばうために必要以上に多くの筋肉を使ってそこをカバーします。そうなると腰周辺の筋肉ばかりか背中、臀部、脚の筋肉も介入させて傷を守ろうとします。こうして体がもう支えるのは無理!となりどこかを痛めてしまいます。彼は体の使い方を知っていたので、ここまで来られたのかなとも思いました。
また、ギックリ腰になる時はお腹の力、特に下腹部に力がうまく入らないことも原因になります。彼の場合、腰髄と膀胱に疲れが溜まっていて、左腹部の腹圧が上がらないことも起因していました。
つまり、腰がグラグラだったということです。
〜修復と強化
優しい手技で過去に負った傷と大腸の回復を促しました。この時点で痛みはほぼ引いたのですが、まだ不安定な状態です。
次いで筋膜と筋肉の連動を高めるようにアプローチしながら、腹圧を上げるように運動してもらい強化をしました。
それまで困難だった動きがしっかりできるようになり、痛みもなくなりました👍
腰痛と言っても様々な原因があります。筋肉や関節といった整形外科的なもの、内臓からくる内科的なもの、ストレスからくる精神的なものなど多岐に渡ります。専門医の診察をお願いするケースもあり、腰痛という一言で片付けられないケースもあるので注意が必要です。
なんとなく治ってしまったから大丈夫🙆♂️で済ませてしまう方が多いのも事実です。きちんと治しておくことで腰痛に悩まされない生活を送って欲しいものです☺️
ギックリ腰や育児疲れでお悩みの方はお気軽にご相談ください。お力になれることがあるかもしれません😌