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手の痺れが取れない40代元アメフト選手〜原因は頭部・頸部等に残る古傷

みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。今回はアメリカンフットボール選手として活躍された40代男性の手の痺れに関するお話です。

「20代から両手が痺れていて、分厚い手袋をはめているような感覚があります。また力が入らない時があって物を落としてしまいます。」

彼は大学、社会人を通じてアメリカフットボールの選手として活躍されました。20代前半にひどい頸椎捻挫をしてしまい、半年間ありとあらゆる治療をしたものの良くならず、その後2年間リハビリに専念するといった既往歴の持ち主です。それ以外にも鎖骨や腓骨の骨折、肘の靭帯損傷とコンタクトスポーツだけに多くのケガをされてきました。

コンタクトスポーツの中でも、アメリカンフットボール、ラグビー、相撲といった直接体をぶつけ合う競技は首の損傷はとても多く、その後遺症に悩まれる方は多いです。その典型的なスポーツ外傷にバーナー症候群があります。

〜バーナー症候群とは?

アメリカンフットボールやラグビーのタックルで肩や首に強い衝撃を受けた際に、頚部の神経や腕に向かう神経(腕神経叢)が強く引っ張られたり強い圧迫を受けたり、挟まれたりして、頚部から腕にかけて痺れや焼けつくような痛み、脱力が生じる障害です。ある程度の期間で改善することが見込める症状ですが、繰り返し受傷することで長引いてしまい後遺症となることもあります。まるでバーナーで焼かれるような痛みが生じることからバーナー症候群と呼ばれています。

彼も繰り返しバーナー症候群を起こしていたと言います。首を相当鍛えていたとしてもぶつかる衝撃は計り知れず。。。手の痺れが残るのもわかります😣

〜今まで続く原因は何なのか?

彼の症状の原因を調べてみました。肩から上の骨(頸椎、頭蓋骨)、そして神経系(大脳、脳幹、頚神経)にたくさんの古傷が残っていました。古傷と言っても、目に見えるような傷ではなく、レントゲンやMRIに映らないような微細な傷が首や頭のあちこち残っている感じです。現役を引退してから10年以上経つのに傷の修復がなされていないことが大問題です。その要因に首の血管が関与していました。

繰り返し首にかかる衝撃で神経や関節ばかりか、血管までボロボロになっていました。そうなると組織の修復には血液供給は不可欠ですから、うまく血液が運ばれて来ないとなると修復作業が遅れてしまうことは想像が着くと思います。

〜古傷の修復にスイッチを入れる

触診すると、首の筋肉はガチガチとフニャフニャが混在し、頸椎はグラグラとカチカチの箇所があって機能しづらい状態です。優しく体に触れることで緊張と弛緩を調整し、神経の通りを良くしました。施術直後は首肩、手のスッキリ感があって楽です!と仰っていました。2週間後にお会いした時には、「手袋をはめたような感覚はなくなり、力も入るようになりました‼️たまに痺れを感じるくらいです。」とほぼ症状が改善しました。

長年悩んでおられたのでほっとしたようで、その表情を見せた彼の顔がとてもイケメンでした😉 手や腕のしびれ、スポーツや事故による首のケガでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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