原因不明の左足首痛にお悩みの60代女性〜下行結腸のストレスを開放し左大腿骨の位置異常を調整
みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。
左足首が原因不明で突然痛み出したと、60代の女性から連絡を頂きました。
左内くるぶしの下が歩く時にズキンと痛み、何とも不快で困ったご様子でした。足首を下げると違和感があり、体重をかけると痛いというこの症状。足首もそうですが、歩行に関係する関節部の痛みで歩くことが困難になってしまうと気持ちも萎えます。
足首を捻った覚えもないし、いったい何が原因なのでしょうか?
内くるぶし下のバンド(屈筋支帯)に原因あり
解剖学的に見た場合、内顆(内くるぶし)の下に屈筋支帯というバンドがあり、そこを通る腱・血管・神経があらぬ方向へ行かないように留める役割をしています。その屈筋支帯が、何らかの原因で血液不足になっていたのです。その原因を調べていくと、いくつかの筋肉のトラブルが、左足首の症状に関係していました。
- 左T9-10多裂筋(背骨に沿った深部筋)
- 左腰方形筋
- 左後脛骨筋
上記の筋肉が血液の循環不良を起こし、上手く機能できない状態になっていたのです。血液の流入が減少すると、細胞機能は低下するばかりか数の減少にもつながり、組織自体が弱ってしまいます。
左大腿骨の位置異常と下行結腸のストレス
その筋肉にトラブルを起こした更なる原因があり、左大腿骨が外旋(外側に捻れた状態)して位置異常を起こしていました。となると、足への体重のかかり方も乱れて、足首に負担を増すことになります。では、なぜ大腿骨が捻れたのでしょうか?
最終的に行き着いた原因が、下行結腸にあったストレスでした。日々の不満の蓄積が、大腸の一部で左側にある下行結腸に溜まっていたのです。そして普段から、左腹部〜脇腹に痛みを感じるケースがあり、左に腰痛も出やすいことがわかりました。
一つの症状でも原因は複雑
今回のように「足首が痛い」と言っても原因はそこだけではないということです。どうしても痛みのある箇所だけに注目しがちですが、原因を掘り下げていくと、私の経験上、思わぬところに根本があることの方が多いと認識しています。最終的に『ストレス』というケースも多々ありますが、体の仕組みからくるトラブルや環境要因、生活習慣、飲食の内容などなど、どこからくるのかは十人十色です。症状の場所は一緒でも、人それぞれそこに至る歴史があり、私はその謎解きをしていきます。実に興味深い作業です。
施術後、痛みが和らぎました
歩行してもらい確認したところ、ほぼ普通に歩ける状態にまでになっていました。「ほぼ」と言ったのは、完全に回復するまでにはもう数日を要するからです。その場ですぐに症状が取れて何事も無かった様に改善するケースもあれば、原因が複雑過ぎて回復まで期間を要するケースもあります。症状からの回復には『施術をきっかけに自分の体と心と向き合う時間が必要』なのです。
それから数時間後、ご報告があり外出時にはまだ痛みはあったものの、帰宅時には痛みなく歩けたとのことです。
歩きときに足首や膝が関節が痛い、突然の痛みで動作が困難などでお困りの方は、お気軽にご相談ください。