足を滑らせ左股関節靭帯を痛めた50代女性〜骨盤と大脳の疲労を手技で解消
みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。
雨の日に足を滑らせて転ばないよう耐えた結果、左股関節を痛めてしまった女性への施術をご紹介します。
雨の日に歩いていると、地面がとても滑りやすくなっている所に遭遇した経験がありますよね。その時、突然ズルッ!と足が滑って転倒する方もいれば、意地でも転ぶまいと踏ん張って耐える方もいます。
この時、私たちは突然のアクシデントに普段にない力を発揮して体を守ろうとします。 火事場のくそ力ですね。
その瞬間は無意識に力を出すので、体の中で何が起こっているか理解できません。高負荷がかかっているのは事実で、限界を越えるとあちこち痛めてしまいます。
体は緊張状態ですから、その時は損傷に気づかなくても、緊張が解れてきた時にジワジワと痛みを感じるようになります。
彼女は1ヶ月前に左股関節を痛めて、今でも歩くと痛い、靴下を履く時に痛い、何かの拍子にズキッ!と痛み立ち止まらないと治らないと言っていました。
運動検査をしてみると、ある角度になると「痛い!」と声を上げていました。
左股関節靭帯の損傷
詳しく調べると股関節の靭帯を痛めていることがわかりました。その影響から鼠径部や臀部も硬くなった状態で、そこも痛みを出しています。
股関節は球関節といって可動性の高い関節です。動きが多彩ですから靭帯も強くできています。そこを痛めたとなると、傷の入り方からある特定方向に脚が動いた時に強い痛みを発します。
本人としては、どのタイミングで痛みが出るかわからないので恐怖と不安な気持ちになっていました。
1ヶ月たっても治らないのは他にも原因が!?
靭帯のような軟部組織の治癒日数は、一般的には約3週間と言われています。損傷度によってはもっと時間のかかるケースもあります。
彼女の状態からすると、回復が遅れているやうに感じます。その原因を調べてみました。
骨盤と脳のトラブルがあった!
①骨盤を構成する坐骨が疲労している
股関節を構成する骨ですから、そこが疲労してしまうと体を支えることに支障が出ます。
②大脳の運動野が疲労している
大脳には運動を司る部位があります。日頃の疲れや股関節をかばう動きから、必要以上に神経を働かせることになり、股関節の運動パターンに支障が出ていたのです。
神経の通りを良くし疲労を取る施術
神経機能をあげる各ポイントを手技で刺激して、全体の筋膜を緩めて疲労回復を促す施術をして終了です。施術直後はまだ違和感を残していましたが、帰路の途中から、
「あれだけ歩きにくかったのに全く感じないくらいになりました!」
とご報告を頂きました。
私たちにとって最低限の運動である歩行が困難になると、気分も落ち込みます。中にはこのまま歩けなくなる日がくるのでは?と心配される声もよく聞きます。
「普通に歩ける」ということ
当たり前のようで、実はとてもありがたいことなのです。ブログを書きながら、ありがとうと自分の体に言いました。
股関節の痛みでお悩みの方、変形性股関節症や変形性膝関節症で、歩行に不安のある方はお気軽にご相談ください。