サーフィン中に腰を痛めた30代男性〜原因は多裂筋の筋力低下
みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。
今回はサーフィン中に腰を痛めた30代男性への施術をご紹介します。
夏真っ盛り!サーフィンもシーズン真っ只中ですね。波に乗ってメイクできた時の感覚はとても気持ちの良いものです。
波待ち中ポジションを取ろうとした瞬間に痛みが発生
彼は季節限らずサーフィンをする大のサーフィン好き。そんな中でのアクシデントなので少々がっかりしたご様子でした。
波待ち中に、突然大きな波が押し寄せ、その波をやり過ごすためにポジションを取ろうとした瞬間、腰にピキッ!と痛みを発したのです。それ以降、ライティングするたびに腰に痛みと違和感が出るようになってしまいました。
過去に重度の腰椎椎間板ヘルニアの既往があり、腰痛が出ると、その時の記憶が蘇ってしまい不安になってしまうのです。
ギックリ腰にせよヘルニアにせよ、一度強烈な痛みを経験すると、再発したのでは?と気が気じゃなくなる経験をした方も多いのでは。しかも一度腰痛になると再発しやすいこともあり、頭の片隅に「腰痛」というワードがいつもちらついていることも。
早速原因を調べてみました!
腰のインナーマッスルである多裂筋が弱くなっていた!
運動検査をしたところ、それほど痛みは出ず、違和感程度でしたが、筋力チェックをしたところ、腰部の多裂筋がうまく働いていないことが判明しました。
多裂筋は背骨を安定させて、バランスよく体が動くように働く筋肉です。ここが弱ると背骨はグラグラ状態になるので、瞬間的な動きに腰が対応できず腰を痛めてしまいます。
サーフィンのようなバランス重視の運動には絶対に必要な筋肉です。弱いまま使い続けていたら腰痛が発生しやすい状態となります。
多裂筋を含めた腰部インナーマッスルのトレーニングで腰痛解消!
腰の筋肉の弱さにがっかりした彼。ヘルニア以降、多裂筋がうまく使えていなかった事実をしっかり受け止めてもらい、一緒にトレーニングをしました。
お腹に力を入れる、微細な刺激で多裂筋をしっかり動かずエクササイズをしてもらいました。そのあとチェックをしてもらったところ、
「腰が痛くないです!しかも柔軟性も上がっています!」
と喜んでいました。運動検査をしても、多裂筋がしっかり働いている状態になっていたので一安心です。再発予防のセルフエクササイズを指導して施術を終えました。次回は1ヶ月後とお伝えして、ここで一言、
「トレーニングしているかしていないか一発でバレますからね!」
と念を押しておきました。
再発する腰痛には筋力の問題だけでなく、関節、神経、内臓といった解剖学的問題、運動連鎖といった機能解剖の問題、また環境やメンタルストレスといった心理社会的要因など複雑に絡み合って症状を出してきます。
腰痛を克服するには、どの要因なのかしっかり見極めて施術する必要があるのです。
繰り返す腰痛、ギックリ腰、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症など腰のトラブルでお悩みの方はお気軽にご相談ください。