ランニングで膝の痛み(30代 男性)~股関節等の動き改善と体幹トレーニング指導
みなさんこんにちは。
寒い日が続き冷えきってしまっている人が増えてきましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日は膝についてのお話です。
患者さんの来院時の状況は以下の通りです。
・膝のお皿の上下が痛い
・走り始めて5kmくらいから痛みが出てくる
・最近は走るのをやめても痛みが引かない
・2月に初めてフルマラソンに挑戦する
・ランニング以前の運動習慣はない
・もともと体が硬い
・ランニングは週1~2回程度
・ランニング以外は軽いストレッチを週3~4回
・股関節と前ももが特に硬い
・大股で足を出すと上半身がぶれる
・普段は移動で座っていることが多い
今回の方の場合、股関節回り前ももの筋肉の硬さと体幹の弱さが原因であると考えられます。
普段座っている時間が長い方はどうしても股関節が硬くなりやすくなっています。
股関節が硬くなってしまうと脚を高く上げることができなくなるので、早く走ることが難しくなります。
前ももが硬くなると膝のお皿を上に持ち上げてしまい膝の滑りが悪くなります。
前ももの筋肉はスネの上部に付着しているので、その筋肉が硬くなると付着部にストレスがかかり痛みが出てきます。
また、体幹の筋肉が弱いとランニング時に上半身がふらついてしまい、無駄にエネルギーを消費してしまい疲れやすくなります。
さらに、腕の振りを脚に伝えて推進力にしていくためには体幹の筋力が必須となります。
その体幹の筋力が足りないと脚だけで走ることになり、結果として脚のケガにつながります。
今回の施術ではまず股関節の動きを改善し、前ももを中心に下肢をほぐしました。
また体幹の弱さを改善するために体幹トレーニングの指導をおこないました。
長距離走る際は、最初のうちはきれいに走れていても、後半疲れてきてフォームが乱れてきてしまうことがよくあります。
後半に疲れないように、フォームが崩れないように必要なものが体幹の筋肉です。
セルフケアとしてはランニング前後のウォーミングアップ・クールダウンの指導をおこないました。
これからランニングをする人が増えてくる時期ですので、正しいフォームで走れるように気を付けましょう。
運動による膝の痛みが気になる方がいましたら、お気軽にご相談ください。