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白血病克服後に腰痛でお悩みの70代女性〜重心と筋膜に問題あり

みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。

今回は白血病を克服し、日常生活を取り戻す過程で腰痛になってしまった女性への施術をご紹介します。

お嬢様から2週間前に1通のメールが届きました。

「一時は意識不明で余命宣告を受けた母が意識を取り戻し、寝たきりからのリハビリで奇跡的な回復を経て6月末に帰宅しました。その母なのですが、先週くらいから腰痛があり中々症状が良くなりません。」

ということで施術をしました。

彼女は3年前に白血病が発覚し、それから3度の入退院を繰り返しました。きつい治療にも耐え、快方に向かったと思いきやまた白血病が再発し入院。その時も命懸けで大変な治療を受けて、奇跡的に回復したのです。

しかし、それも束の間、血液が増えていかず体調は思わしくなく、再度入院することに。その時は意識不明にまで陥り、ご家族は今回はダメかと思ったそうです。それが奇跡的に回復をして、帰宅して生活を送ることができるようになったのです!

今回メールをいただいた時に涙が出てきました。お付き合いも長く、白血病の時にも退院後にケアを任されたりしていたものですから、一部始終状況がわかっていました。3度目に入院された後、連絡がなかったので、不謹慎ですが、もしかしたら…と思った時もありました。

そこに嬉しいメールが飛び込んできて、涙を流さずにはいられませんでした。ほっとしました。嬉しかった。またお会いできることができる。胸いっぱいの気持ちが自然と涙を流させたのです。

実際にお会いした時、声はしっかりしており、顔色も良く、素敵な笑顔を見せてくれました。また泣きそうになりましたが、今回は堪えて腰痛の施術に当たりました。

〜幾度に渡る厳しい治療の末…

見た目にはお元気そうでしたが、やはり体力はかなり落ちていました。起き上がり、立ち上がりは何かにつかまりながら、よっこらしょといった感じですし、その時に腰に痛みが走るために動作が不自由です。

特にトイレが辛く、一度座ると立ち上がりに腰痛が強く出るため困難だと仰います。実際に腰掛けた状態からの立ち上がりを観察すると、体を一方に傾けながら膝に手をおいてやっとこさ立っていました。

寝たきりの時間が長かったことにより、リハビリである程度の動作レベルまではこなせるようになったものの、筋力低下は著しく、バランスも崩れやすいため、動作が安定しません。

腰痛の原因は筋力低下なのでしょうか?

〜そもそもの重心が乱れている

重心の検査をいくつかしましたが、どれもグラグラで、力を出すにしても軸が安定しないので効率よく筋肉を使えません。なので、まず重心を整える施術をしました。

そのあと検査すると、ピタッ!と体が安定しました。グラグラすることもなく、地に足が着いている感覚が出たと仰います。

その後、寝た状態から起き上がり、立ち上がりまで行ってもらうと最初よりは動きがスムーズになり、腰の痛みも軽減しました。

しかし、重心の問題だけではないのです。

〜筋膜にも問題あり!

巷では「筋膜リリース」という言葉を耳にする機会が増えて、筋膜に対する認知度は上がりました。筋膜は筋肉を覆っている膜状の組織で、いくつかの筋肉と連携して筋肉の運動に大きく関与してきます。

この筋膜が硬くなっていたり、傷ついていたりすると運動に問題を起こすことがよくあります。この筋膜を緩める(リリース)ことで筋肉自体や連携する筋群の動きが滑らかになり、痛みや硬さを解消してくれます。

彼女の場合、体のあちこちの筋膜が硬くなっていて、動かそうにもピチピチのタイトなボディースーツを着ているような感じですから、動作に制限がかかるのも想像できるのではないでしょうか。

一つ一つ筋膜を緩めては動いてもらい、痛みを確認しながら、また緩めてを繰り返しました。その結果、痛みはほぼ無くなり、違和感を残す程度までになりました。

起き上がり、立ち上がりもだいぶスムーズになり、支えがなくても自力で行えるところまで改善できました。

一番辛かったトイレの動作をしてもらいました。少し苦労なさるところはありましたが、痛みなく便座から立ち上がれました。わぁ〜だいぶ楽にできるようになった!と喜んでおられました。

これで日常生活動作が徐々に戻ってくると思いますし、彼女もそれを実感した様子だったので、今回の施術はここまでとしました。

〜言葉の持つ力と回復力

彼女に、なぜ白血病を克服できたのか尋ねてみました。

「言葉よ。私が最初に白血病になって退院した後、先生にお会いして、

『◯◯さんには生命力がある。生きる力がものすごく強い。それは細胞が強いのです。』

その言葉が私を元気にさせたの。その言葉を信じてここまで来れたの。本当にありがとう。」

嬉しさのあまり、また泣きそうになりました(私、涙もろいところがありまして😅)。というより堪えに堪えました。泣き崩れる自分を見せるのも恥ずかしいので… 心の中では大泣きしていました。

私がそのとき感じたままを伝えただけでした。それが奇跡的な回復にまで力を与えることができたのならば、この上ない幸せなことです。

言葉の持つ力の偉大さが身に染みた出来事でした。

〜1週間後にお会いしたところ

回復力があるのですよ!腰痛はほとんど無くなっていて、動作も早く、さらにスムーズになっていました。今回は歩くとふらつくところがあったので、それを調整して、安定感のある歩き方に変えました。これなら散歩の距離が伸びそうね!と笑顔で話す彼女は前回よりも生き生きとしていました。

焦らず、確実に戻していきますので、続きをお楽しみに^ ^

退院後の体力回復や筋力低下による体の痛みでお困りの方はご相談ください。お力になれるかもしれません。

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