整える?調える?~私は動きあるものを『調える』ことが施術であると考えます
みなさん、こんにちは!JR渋谷駅徒歩5分「こりと痛みと不調の研究所」所長のケイです。
今日は「ととのえる」と題してお話いたします。
整体という字の如く、体を整えることが主眼でありますが、私は「整える」という文字がなんとなくしっくりこないのです。
整備、整列、整理整頓など正しい位置や状態に乱れることなく収まっているイメージがあります。キチッとしている感じで、動きがない状態に思えてしまうのです。
「体を整える」となると、全てが正しい位置に整えられ、寸分の狂いもなく整然と各組織が佇むという印象を受けます。私たちの体は常に変化しています。
- 気温、気圧、温度、酸素濃度、光(明暗)といった自然環境への適応
- 摂食行動による栄養素の摂取と不要物の排泄、呼吸による体内外のガス交換といった体内外の出入りへの適応
- 体温、水分量、代謝、血圧といった体内環境の適応
常に環境の変化に適応しようと柔軟に対応し体のバランスを取っている訳です。動きがあり、均衡を保つイメージなので 「調える」と言う方がしっくりきます。
中国医学に「三調」という言葉があります。
- 調身(ちょうしん)・・・姿勢をととのえる
- 調息(ちょうそく)・・・呼吸をととのえる
- 調心(ちょうしん)・・・こころをととのえる
「調」であると、常に動きのあるものに対して、とどまることなく良き方向に向けて動き続けているイメージです。
振り子のように揺れ続け、前でもなく後ろでもなく、右でもなく左でもなく、上でもなく下でもなく、様々な方向に動いてバランスが取れている状態が健康なのです。
これは陰陽論と大きく関係します (陰陽論はまた別の機会にお話します。) 。
ですから、私は動きあるものを調えることが施術であると考えます。「調体」とでも言いましょうか。私たちの活動の中には必ずこころの動きも伴いますので、「調心」も入ってきます。
うーん🤔
健康的に生きるためにととのえるのですから、 「ちょうせい」が良いかもしれません。
「調生」
そしてエネルギーに満ち溢れた健康な状態で活動、活躍するためにととのえることを考えると
「調活」
みなさんの活躍が周りの方に良いエネルギーを与えて繋がりをもっていくとなると
「調輪」
私なりの三調ができました!
調生・調活・調輪
最後は言葉遊びのようになってしまいましたね😅
みなさんが健やかで豊かな人生へと導けるように、これからも調えていきますよ!