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股関節が痛い!それって変形性股関節症かも?~放っておくと怖い変形性股関節症とは

皆さんこんにちは。

少し蒸し暑くなってきましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今日は股関節についてのお話です。

 

今回は股関節の痛みでよく聞く変形性股関節症について説明していきます。

 

変形性股関節症とは

股関節をスムーズに動かすためのクッションの働きをしている関節軟骨がすり減っているために起こります。

日本では中年以降の女性に多く見られます。

理由としては多くの場合先天性股関節脱臼など生まれつきの形成不全によって股関節に負担がかかっていることが多いです。

10代・20代では筋肉がしっかりとあるのであまり症状には出てきませんが、40代以降筋力の低下とともに股関節をはじめとした下肢の関節に負担がかかって症状が出てくるということもあります。

 

股関節は肩関節と同じ構造をしていますので元々は可動性の高い関節です。

四足動物の場合肩と股関節を大きく動かして行動していますが、私たち二足歩行の生き物の場合、限られた範囲でしか動かさなくなっています。

また、赤ちゃんのうちははいずりやハイハイで股関節を大きく動かしていますが、成長するにつれ股関節の使用範囲はどんどん狭くなっていきます。

使われていない部分は劣化していきますので股関節を大きく使うための筋肉や軟部組織の機能はどんどん落ちていきます。

さらに、年齢とともに筋肉は硬くなりやすくなってしまうので、普段からストレッチ等セルフケアをしていないと筋肉の硬さが原因で股関節の遊びが減りつまって痛みが出てきます。

 

次に主な症状を紹介していきます。

・長時間座っていた後に立ち上がる時や、歩き始めた際に股関節が痛む。

・症状が進行すると痛みが強くなり、何もしなくても痛みを感じたり、寝ていても痛むようなこともあります。

・動きとしては股関節を深く曲げると痛みが出やすくなります。

 靴下をはいたり、和式トイレを使う、長時間の立ちっぱなし、たくさん歩くなどで痛みが出ます。

・痛みは股関節だけでなくお尻や太もも、膝に出ることもあります。

 

最後に施術内容を説明していきます。

変形性股関節症になったからといってすぐに手術になるわけではありません。

手術は最終手段です。

そうならないために施術やセルフケアが必要となってきます。

当院での施術は、まずは股関節の動きをよくするところから始まります。

股関節の動きをよくしたら、その大きく動かせるようになった全範囲を今度は自分の筋力でスムーズに動かせるようにアプローチしていきます。

また、普段から股関節を鍛えられるようにセルフケアの指導をしていきます。

股関節周りだけでなく体幹を含めたトレーニングやストレッチを行います。

手術をした場合もリハビリは必須となります。

経過に合わせて少しずつ負荷をかけていきます。

日常生活では股関節に負荷をかけすぎないようにしましょう。

リビングで床に座ったり、畳で布団を敷いて寝ている場合は、立ち上がりやしゃがみこんだ際に痛みが出やすいので、椅子やベッドを使うことをお勧めします。

もちろん股関節周りを鍛えることは大切ですが、痛みが強いときは無理をせず安静にしましょう。

変形性股関節症は手術になる可能性もありますが、予防もできます。

正しい知識とケアでいつまでも自分の足で元気に歩けるようにしましょう。

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