目の疲れと眼精疲労の違い・原因・対処法
みなさんこんにちは。
GWが終わって、仕事が始まりそろそろ疲れが溜まってきたころではありませんか?
今日は眼精疲労についてお話いたします。
最近電車に乗っていると向かいに座っている人たちがみんなスマホを使用しているなんてことありませんか?
以前はパソコンでの作業や長時間ゲームをしていたなどが原因でしたが、今はスマホやタブレットでいつでもどこでも液晶画面を見る事が出来てしまいます。
結果として高性能な画面を見る時間が増え、目が疲れてきてしまうのです。
ちなみに少し休憩をとれば回復するのが眼疲労(疲れ目)、休んでも回復しないものを眼精疲労と言います。
今回は西洋医学と東洋医学の両方から眼精疲労について説明していきます。
西洋医学の観点でみた眼精疲労
目を使いすぎる事によって視神経と言われる目の神経の機能が低下し、ピントを合わせにくくなった状態が続くと眼精疲労が起こります。
ピントが合わなくなった状態で無理やり見ようとするのでより疲れてきてしまいます。
目の周りの筋肉が緊張するので同時に更にその周辺にある筋肉(顔面・頭部・首・肩など)も緊張してきてしまいます。
当院では上半身を中心にほぐし目の周りの血流を改善させていきます。
東洋医学の観点でみた眼精疲労
①肝血虚によるもの
東洋医学での肝は血を蓄え各部位に供給させる役割があります。
また肝は目と密接につながっています。
つまり肝の機能が落ちてしまうと疲れ目や目のかすみなど、目の症状が出やすくなってきます。
肝血虚とは肝が蓄えている血が足りなくなっている状態です。
疲れ目以外にも、目が乾燥してかすんできます。
また睡眠の質が落ちたり、夢を見やすくなったりする場合もあります。
この様な状態の時は肝の血を補い、必要な場所に必要なだけ血を巡らせられるようにしていきます。
②肝腎陰虚によるもの
東洋医学での腎は生命エネルギーのもとになる腎精を蓄えておくところです。
また腎は腎精を変換して血を作り出す事も出来ます。
肝腎陰虚とは肝だけでなく腎の機能も落ちている状態です。
一般的には肝血虚が長引くとこちらに移行してくると言われています。
症状としては上記の症状に加えて耳鳴りや寝汗、物忘れが出てくるようになります。
この様な場合はまず腎の生命エネルギーを補うようにする事によって全体的な改善が見込まれます。
セルフケアとしては、目を疲れさせない事が一番ですが、眼精疲労になってしまった場合は、目の周りを温めましょう。
薬局等に売っている目を温める商品でもいいですし、自宅でホットタオルを用意して温めるのも良いです。
ですが、目が充血していたり、目の周りが熱い時は温めても効果が無い場合があります。
そんな時は逆に冷やして炎症を抑えるようにしましょう。
緑内障や慢性結膜炎、うつ病、ヒステリーなどで眼精疲労を訴える事もありますのでまずは一度ご相談ください。